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中古車納車整備の様子  セロー225編

11/02/03に整備した、セロー225(4JG6)の中古車の場合です。

 中古車の場合、それぞれの車両の状態によって整備内容はかなり変わるんですが、このページで紹介するようにしっかり整備してお渡ししています。これこそが「当店でお買い上げいただく意味」だと自負しております。まぁ、参考までに、ご覧くださいね。
 ニューセローのページにあるような新車にする整備に加えて、中古車それぞれの状態に応じてしっかり手を加えていきます。
 セロー250(中古)様子は載せてありますが、少々古い225(4JG6)の様子も載せておきましょう。

 今回整備している車両は、セロー225(4JG6)。当店で数年前にトレック仕様の中古車として、バッチリ整備して販売した車両。その後、本来の正しい使い方(トレッキング)でしっかり使っていました。私が一度しっかり手を入れていますが、さすがに何年も経ちますので、当然手を入れなきゃいけない個所は多々あります。
 まだまだ根強い人気のあるセロー225WEです。中古車の購入をお考えの方も多いでしょうから、購入する際の参考になるかもしれませんので、大事なところを載せておきますね。


リンク周りは、当然分解してグリスアップします。これは、当店で納める225はすべてやります。
グリスニップルがついているんですが、それだけではしっかりグリスがいきわたらないんで、必ず分解してグリスアップします。
この車両は以前やっていますが、その後何年もトレッキングしているので、やっぱり分解してやります。

で、組んでからグリスガンで挿してもおきます。あたりまえですが。。

リヤアーム付け根のシール・ガードや下側のテンショナなどの樹脂部品は朽ちているものが多いです。
この車両はすでに交換済みでしたので換えてませんが、5MP初期のものならシール・ガードは、要交換の車両が多いと思います。4JG6以前のものなら、よほどの保管状態の良いもの以外は、ほぼ全車両要交換でしょうね
テンショナのローラーは、交換が簡単なので良いんですが、シール・ガードは交換するにはリヤアームを外さないとできません。当然のことながら工賃の高くなる作業ですから、購入時にちゃんとチェックして、必要なら交換しておいてもらわないといけませんよ。
225セローの中古車を買う場合には、絶対にチェックしておかないといけない重要な部分です

新品に交換したバンプラバー

バンプラバーは純正部品設定がありませんから、ショーワやカヤバのものをつけています。サスペンションをOHしてくれるお店なら、合うものの在庫を持っているでしょう。

これも、4JG6以前の物は、ほぼ全車要交換でしょうねぇ。朽ちてしまってついていない車両も多いでしょう。5MPでも、初期のものだと要交換でしょうねぇ。

この部品、オフロードで遊ぶのならば絶対に必要な部品です。バンプラバーもサスペンションの性能の一部ですからね。

225セローの中古車を買う場合には、絶対にチェックしておかないといけない重要な部分です。

この車両は、前オーナーが通販で買ってしまった不良品のツーリストが付いていましたから、あまり減ってないけど新品に換えました。

まぁ、ちゃんとしたタイヤがついてたら、これだけ残ってたら新品には換えないと思うけど。

リヤホイールベアリングも、要交換でした。

車体についた状態でホイールを回したりさわったりしてみても異常は感じませんでしたが、外してチェックしてみるとゴリゴリしてましたから換えました。

キャリパーのピストンも錆びているものが多いですよ。

ちゃんと磨いて、作動も確認しておきます。

ブレーキフルードも交換します。

この車両は、リヤマスターのシールも交換。。

ステアリングも、要チェック箇所ですね。

この車両は、以前私がしっかりグリスアップしていますので確認だけですみましたが、私が手を入れたことが無い車両は全車分解してグリスアップしています。

フォークを外してステムを直接動かして、スムーズに動くかをチェックします。
微妙なゴリゴリ感を感じただけでも、要ベアリング交換です。

フォークオイルは替えておきます。

これも225では必須項目。

エアクリーナーBOX内にオイルがたまっている車両が多いですから、ふたを外してきれいに掃除しておきます。

よほどおとなしく走っていたもの以外は、大概オイルがたまっていますからね。
なかには、大量たまっているものもあります。これは、不調の原因となりやすいですからね。

EX側のタペットカバーからのオイル漏れは、225の場合しょうがない部分ですねぇ。
必ず漏れますからねぇ。

オーリングを新品に換えておきます。ついでにタペットクリアランスもチェック。


エンジンオイルは、換えておいて当たり前ですね。

前オーナーの時、お山でワンウエイクラッチがすべっていたのを見ていたので、スターターのワンウエイクラッチも換えちゃいました。

4JG2以降のシートは、ツートンカラーなんですが、残念ながら熔着部分が弱くて破れてきます。

ここも、225の場合は要チェック項目ですね。
張り替えに出せば1万円ちかくかかってしまいますからね。。

で、そのままお渡しするわけにはいきませんので、張り替えます。

縫い目のない仕様でね。。


まぁ225に限ったことではないんですが・・・
ブレーキレバーのピストンを押す部分のグリスってのは必須です。

これだけで、タッチがかなり変わってきます。

シフトのリンクもグリスアップ必須ですし。。

ブレーキペダルの付け根も、当然。。


つけ過ぎでした・・拭き取りますが。。

とまぁ、中古車は車両によって内要は変わってきますが、こんなふうに整備してお渡ししています。
225ではリヤサス周りと樹脂部品は要整備の車両が多いですから、他店で買われる方や個人売買で買われる方などは、気をつけてくださいね。
うちでお買い上げいただく分には、心配要りませんが。。

前オーナーがこのページ見たら、「えぇ〜・・俺の225をあの値段で下取りして、これだけの整備をして21万円なの?。すげぇ・・。。」って恐縮してしまうことでしょう。。

いや・・・恐縮しろってことではないから・・・。気にしないでください。。    えっ?「だったら書くなよ」って??